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Time Waits For No One

2015/3/1

ゴダールの現時点での最新作
「さらば、愛の言葉よ」をロードショーで見る

84歳のゴダールの最新作、
そして最後の作品になるのでは、と言う作品を、

映画館で、それもロードショーで見れて、
そしてそれが3D形式での公開なのだから
凄いというしかない。

82歳のベルモンドも
74歳のアンナ・カリーナも
この映画を観ることがあったら
さぞやビックリだろう。

私が観た日は、毎月の1日に映画館が
割引になる日でもあり

場内は立ち見が出るほどの盛況ぶりで
青春をゴダールに刺された世代が
多く目についた。

冒頭、3Dで赤い文字が出るだけで場内が
どよめく、というか笑いが起きていた。

しかし、この邦題、久々に邦題感があるなと。

おそらく原題は
「さらば、言葉」なんてことなのだろうが、

そこに「愛」を付け加えるだけで
ゴダール感が一気に強まる邦題となる。

当のゴダールは知っているのかどうか
定かではないが、。

映画自体はとても80歳を超えた
老人の作る作品とは思えない
めくるめく映像世界、

そして毎度のごときパーソナルな
自主映画作品。

ストーリーや言葉など追わず、
時間の流れとともに
現代アートを見るかのように
眺めていれば楽しめる。

個人的には
いくつかはっとする印象的なシーンがあったが、

特に終盤にピアノのイメージが
インサートされるシーンにやられた。
(M)

2015/2/23

今頃になってゴダールの
「気狂いピエロ」のブルーレイを観た。

過去、大学生の頃、
ゴダールと言えば、
寺山修司、ルイス・ブニュエルと並び、

映画サークルに席を置く者の
試金石みたいな感じな扱いながらも

その作品自体を
なかなか見る機会がなかったのだが、
その後、リバイバル上映を見て、

見た際のコンディションのせいか、

「これは名作なんだ、
わかる、わからないではないんだ、
良いと言わないと笑われるんだ」
みたいな思いのプレッシャーか、

ほとんど何が何だかわからないまま
色味の派手な映画だなーと思った
第一印象だけは覚えている(気がする)。

その後自身も歳を取り、
30代以降、また再びゴダールの作品群と、
映画館やビデオ、DVDで
向き合うようになるのだが、、。

「勝手にしやがれ」はもちろん、
アンナ・カリーナ出演時代の作品を中心に
黄金期?の作品に触れていくにつれ、

ゴダール作品との付き合い方、楽しみ方を
学ぶようになった(気がする)。

そして、ようやくというか、
今回のブルーレイ版の
「気狂いピエロ」購入だったのだが、

DVDで何度も見ていたし、
今回のブルーレイを観るちょっと前にも
DVDで見ていたので、
とにかくその映像の綺麗さに驚きつつ、

冒頭に
現存する最良のマスターをもとに
2Kにてレストアと出てくるテロップ通りの
色彩感爆発の映像の連続に
ゴダールは凄いなー、と改めて思った。

特典映像の昔の予告編と比べると
その差が歴然、

アンナ・カリーナの顔のシミまで
浮かび上がらせてしまうあたり
ある意味罪作りな部分もあるが、

本当に
小物1つ1つまで色彩が練られていて
キューブリックの「バリーリンドン」とは
また違う意味で、
シーンごとの1枚の絵としての完成度が
高い映画だな、と。

究極の自主映画作家である(気がする)
ゴダール作品の中でも
わかりやすいストーリーだと思うが、

青春の時期をはるかに過ぎた
今の自分ではありながら、
想いとしていろいろシンクロする場面も多く、

映画が終わった後、
すぐにもう1度見たい、と思う、
そんな気持ちにかられた。
(M)

2014/10/2

ボストンの武道館公演を見に行った。

平日の19時開演で集まった
あの頃洋楽世代のリーマンに、
自由人?大集合。

何も難しいことはしない、
あの頃のアメリカンロックの
パッケージショウ。

ライブ中はもちろん、
終演後も皆ニコニコ顔。

御大がMITのTシャツ着ていて
「モア・ザン・フィーリング」が生で聞ければ
それで良し。

そんなライブがあって良いじゃないか、と。

10代後半の自分は
ジャーニー、フォリナー、ボストンとか
本当に嫌いだったが、

ある年代になった頃から、
フォリナーとかボストンとかは
ベスト盤とか持ってるし、、。

とは言え、
何気にジャーニーは今でも苦手、、、。
(M)

2014/5/22

NHKホールに
井上陽水さんの
「氷の世界リリース40周年ライブ」を見に行く。

高校生の時に
渋公ライブ以来、
35年ぶりの陽水さんライブ体験。

拓郎さんのライブほど年齢層が極端に高い
と言う感じでもなかったが、
やはり年齢層は高め。

開場中に
大昔のレコーディングやライブや
オフショットなどの風景の映像が流されていて、

当然のごとく、
もじゃもじゃ髪型の陽水さんがそこかしこに。

定刻10分ほど過ぎて開演。

冒頭は「氷の世界」の収録曲ではなく、
3曲ほど別な曲を演奏してから
「氷の世界」の収録順に演奏開始。

陽水さんとの出会いは、
小学生の頃に家に出入りしていた
家庭教師の山口さん(男子)が
当時流行のフォーク一連が好きで、
その種の音楽の存在を教えてくれたことが大きく、

陽水さんはもちろん、
拓郎さん、小椋佳さん、
その後、中学に入り、
同級生のフォーク好きから、
かぐや姫、イルカなんてあたりに向かった記憶が。

陽水さんのライブ盤
「もどり道」はビートルズの
「オールディーズ」と同様に

選曲がベストで、
お小遣いで何か月に1枚レコードを
購入する子供にとっては
とても素敵なLPだった。

バンド編成は
エレキ、アコギのギター、ベース、ドラム、
鍵盤に、コーラス女性2名を入れてのメンツで、

陽水さんもアコギを持ちつつ、
たまにハンドマイクで歌う形式。

確かに声量とか含め
御年60代中盤な感はありつつも、

陽水さん特有の
ビートルズサウンドとディランの詩が
合体したかのような
シュールな世界に
陽水さんのあの声が加わり、

唯一無二で、
まさに夢の中へいざなって
くれるかのよう。

MCも人柄?そのままに
もうある種めちゃくちゃいい加減なMCだけど、
それが陽水さんだと全然イヤミにならないのが
凄いところ。

「氷の世界」収録曲の演奏終了からは、
本編後半6曲、アンコール4曲を
ヒット曲中心に演奏したのだが、

自分が初めてライブを見たタイミングで
リリースされたアルバム収録の
「ジェニーMY LOVE」にグッときて、

日本ツアーを病気キャンセルの
ポールに捧げる
「ロングアンドワインディングロード」の
カバー演奏とか結構レアな感じもしつつ
約2時間でライブは終了。

見る前は、
人生2度目かつ、
これが最後の陽水さんライブかな、
なんて同行者に言っていたものの、

見終わると、また違うセットリストの
ライブを見てみたいなーと思った夜。
(M)

2014/5/7

六本木のEXシアターに
スエードのライブを見に行く。

ここのところコンスタントに
来日している感もあり、
平日の小屋は6割くらいの入り。

今回は
セカンドアルバム完全再現ライブ
と言うのが目玉だったが、

女性8名による
生ストリングスつきで演奏の
ミディアムからスロウチューンでの
ブレットのナルシスぶりにやられつつ、

個人的には、
隠れた名曲と思っている
「ディス ハリウッド ライフ」が
聴けてうれしかった。

しかし、やはりスタンディングではなく
座席の会館で見たかったな、
本編の完全再現ライブは、なんて。

アンコールの40分はいわゆる
代表曲中心で皆盛り上がりまくり、と。

ダブルアンコールで、
今回の来日初日公演の
某フェスで演奏された
魂の名曲「ステイトゥゲザー」あるかなー、
なんて期待しつつも
あっさり終了、、。

まぁ、まだバンドの活動は続きそうだし、
それは次の機会に期待しよう。
(M)

2014/3/6

ストーンズ最終公演である
3日目の公演をドームで見る。

2日目でキースが復活して、
最終日はどうなるのかというのが
見どころで、

いきなりの
「JJF」のイントロがビシッと決まり、

おぉ、今日はいけるか、
なんて思いつつも、

何気に失速していくのが
今のストーンズらしいところで、、、。

日替わりしっとり系の曲の
「ルビーチューズデイ」では、
初日の「荒馬」演奏時と同じく、

楽器スタッフがキースのコーラス
マイクのセットを忘れて、
キース本人から曲中で指示されたり、

ストーンズですら、
優秀なスタッフを確保できない
事情もあるのか、とちょぴり
切なくなりつつ、、。

中盤、
あの布袋さんが「リスぺクタブル」で
登場、

私の周りからは歓声はなく、
一部ヤジも飛んだりするのが
ストーンズファンのシニカルなところ。

個人的には、
人選的に布袋さんって、
昔からストーンズ好きだったかな?と
思いつつも、

ギターはキースやロンよりも
弾けてるし、

バンドへのまさにリスペクト感が
伝わる演奏、ステージマナーで

まぁそんなに目くじらたてなくても、
なんて、。

その後、中盤の
「ランブラー」のミックの見せ場の際、

自分がストーンズのライブで
好きな瞬間の1つのあの間奏部分。

ミック自身が、
「ここで俺は何をするんだっけ?
あ、踊るんだ」なんて感じで

自分で自分に指示を出してから
憑依系のダンスをするように見えて
これまた切ない感じに。

まぁ、今のストーンズ、
この年齢まで存在してくれて、
あのライブ空間を作り出せているのだから、
細かいことを言うな、ということ
だとは思いつつ、、。

でも、この日の「ランブラー」、
3日間で一番ミックの踊りの
時間が長かったような、。

例の花道練り歩き曲の
「ミスユー」では、

なんとミックがキースに近づき、
一緒に行くぞと言わんばかりに、
つつきに行ってから、

ロン含め3人で練り歩くという、
これまた凄いシーンが今日も登場。

そんなこんなで終盤畳み掛けつつ、
アンコールは
このツアーの定番2曲で終了、
3日間の来日公演は終了。

初めてLAで見た89年、
初来日の90年、
今回含めて35回くらいのストーンズ体験、

正直、ライブを見れば見るほど、
どんどん演奏は下手になっていると思うし、

70年代のまさに神がかりのような
演奏、パフォーマンスを、
CDや映像で、それこそ何十、何百回と、
見たり、聴いたりしている身としては、

今もストーンズが存在していることのみで、
絶対正義みたくありがたがるのも、
正直どうかと思うし、

スタジアムクラスのライブは、
バンド演奏的にも厳しいなと思った3日間。

が、

ストーンズ同様に自分も歳を取り、

まぁ、なんだかんだで、
なんとかサバイブしつつ
ストーンズのライブを見て

あれやこれや言えるんだから、
それで良いじゃないか?

なんてことを思った
ストーンズウィークの締めだった。

ファンサイトにすっぱ抜きの、
初夏から夏の欧州ツアーの噂だと、

イギリスでのライブはなさそうな
雲行きだが、なんとかストーンズを
イギリスで見る夢は果たせるのか?
とも。
(M)

2014/3/4

ストーンズ来日2公演目を
ドームで見る。

初日はキースが体調不良なのでは、
というくらいのヘロヘロな演奏だったので、
少しのオフ日がどう作用するか見守る中、

オープニングからステージを動きながら、
きびきび演奏しているキースがいて、
一安心と言ったところ。

中盤、超レア曲の「シルバートレイン」が
ミックテイラー交えて演奏されつつ、

この日は、結構ミックの集中力が散漫なのか、
他の曲でもエンディングがうまくまとまらなかったり、

メンバー紹介でサポートベースのダリルの
名前を間違えたり、とか。

誰かが良ければ、誰かがアレレ、
みたいなまさにファミリー劇場の様相。

GC席のための?メンバー花道ねり歩き、
何度もサービスのミックと違い、
ロンとキースは、
初日は「ミスユー」の1回だけで、

2日目も
「ミスユー」の時かと思いつつ、
ロンは行くもののキースが行かないなーと
思っていたら、

コンサート後半の
「シンパシー」の
ギターソロコーナーの途中で
花道に歩いていき、
ギターソロ半分弾かない、という、、。

はたまた、
ロンはステージ上に椅子が置いてあり、
何気にちょくちょく座ったり、初日以上に
ステージ上でタバコ吸ったり。

楽屋でミックに叱られたりしないのか?とか
余計なお世話も。

最後の「サティスファクション」の、
それも本当に最後、チャーリーが
トコトンって演奏をしめた後に、
アコギのミックテイラーの
演奏がちらり単独で聞けたのが、
なんかおかしかった2日目。
(M)

2014/2/28

クラプトンの
来日40周年ツアーの最終日、
武道館でのライブを急きょ見に行く。

今回、最後のツアー、
というふれこみのエピソードは
知っていたものの、

なかなかチケットを買うまでの
気持ちにはならなかったのだが、

来日中のストーンズのメンバーが
誰か飛び入りしないかなー、なんて、
奇跡に近い妄想もちらりともたげて、

ライブ当日、
プレイガイドにて
ステージ斜め後ろの
1階スタンド席を運良く購入。

演奏しているクラプトンを
斜め後ろから見つつ、
ライブを見ている客の
表情も見えるというポジションで、

音は回り込みを聞く形になるが、
ステージとの距離が抜群に近い。

感傷的というよりかは
熱気の方が勝っている
満員の場内。

10分押しでライブがスタート。

今回はクラプトン一人で
ギターを弾くスタイルで、
それはそれで新鮮かつ、
本人の心意気を感じた。

冒頭は歌唱も
ギタープレイも危うい感じもあったが、

万遍なく配置された代表曲を、
ブルースマナーに従い
サポートミュージシャンたちと
適度なリラックス感、熱さで
演奏しつつ、

「フーチー・クーチー・マン」
「アイ・ショット・ザ・シェリフ」などの
聴かせどころのギターソロを
バリバリ決めたあたりからは、
今日は良いライブになりそうとの
予感も。

アコースティックギターによる中盤、
例のアンプラグド形式で「レイラ」を
演奏中の終盤に、

突然、シャイな表情でさらりと
来日40周年の感謝の言葉が飛び出す。

「ディス・イズ・ベスト・プレイス・イン・ザ・ワールド」

と、
場内の皆が理解できる
簡単な英語のフレーズが出た時、

場内に感動の輪が広がっていくのが
見えたような。

その後の終盤は
日本で人気の定番曲が登場で
本編は終了。

今日は、間違いなくストーンズのメンバーの
飛び入りはないなーと思いつつ、
アンコールを待つ。

そしてメンバー登場で、
今回のツアーの
定番アンコール曲を演奏。

特別なセレモニーも何もなく、
おそらくは普段通りに
客席に手を振り、

今度は後ろを振り向き
バックメンバーたちと目を合わせ、

満面の笑顔を浮かべ
そのままステージから
降りていくクラプトンが見れた。

本当に素敵な笑顔。

もう日本には来ないかもしれないが、
まだまだ歌唱、ギター演奏自体は健在だし、

自分にとってのクラプトンの
過去ベストなライブを見れて良かった。

今度は海外でのクロスロードフェスでの
リラックスしたクラプトンを見てみたい。
(M)

2014/2/26

ストーンズを
ドームで見る。

久々かつ
最後の来日ムードが
漂う3日間のドーム公演。

初来日から24年。

結局3日分のチケットを確保しつつ、
初日はバルコニースタンドから
ゆったり。

30分押しでスタート。

さすがにアジア、オセアニアの
ショートサーキットなので、
過去の来日みたいな
派手なセットではないが、

初来日以来かと思う、
満員の場内、そして熱気。

セット的には50周年ツアーを
踏襲しつつ、

個人的には
噂の「エモーショナルレスキュー」も
聴けて良かった。

客演のミックテイラーも、
無理やり?のキースコーナーでのサポートや、
「ランブラー」のソロコーナーでの弾きまくり、
なぜかの「サティスファクション」の
アコギ演奏なんてのもあり、

NYで見た時の硬さはなかったかと。

最後の「サティスファクション」の演奏後は
キースのギターを受け取っていて、
まるでスタッフのようだったが、。

ミックも動くし、歌うし、チャーリーも元気、
ロンは若い奥さんもらって(?)、
過去最高にギターをちゃんと弾いているし、、、。

が、

体調悪いんじゃないか?なんて
思わせるくらい
キースの演奏がイマイチで、
ヘロヘロにもほどがあるなーと。

動体反応の低下というか、
なんていうか、
シャープさがほぼない感じで、
イントロやり直しも結構な回数、、。

ラフでダルな演奏ともまた違う
ハラハラな感じが、
それはそれでストーンズぽいと
言われてしまうあたりが
良いのか、悪いのか、、。

2公演目までインターバルがあるので、
次はフラッシーな演奏を期待しつつ、と。
(M)

2014/1/31

美輪 明宏さんの
ロマンティック音楽会を体験すべく
中年二人で五反田ゆうぽーとに。

同じ会館で、
その昔ホットハウスフラワーズなんて
海外のバンドを見た記憶もありつつ、
いわゆる中ホール以上大ホール未満の
キャパの椅子席の会館。

場内は、
やはり女性率高く、
着物を着たり、ドレスを着たりという
おしゃれさんの姿もぼちぼち。

年齢層も、
TV露出の影響もあるのか、
基本は年配の方が大目ながらも、
若い人の姿もそこそこ。

以前から興味はあったものの
チケットを買ってまで見ようとは
思わなかったのだが、

TVのインタビュー番組で見た、
最近のライブ映像の重い内容に
すぐさま反応、運良く1階席の
チケットをコンビニ発券して着席と。

基本は、
1曲歌唱してはしゃべりを長めに、
という繰り返しで進むのだが、

2部構成のうちの1部は、
扱っているテーマが
戦争と人間と言うような、
かなり重い内容でズシンとくる。

平易な言葉を連ねつつ
ヘビーな内容に
詩的な広がりをイメージさせ、

その物語に
リアリティを与える歌唱法のすごさに
引き込まれる。

上手い、下手を超越した存在感、
まさにオーラ、なんだと思いつつ、、。

2部の方はタイトルに沿った
柔らかな曲調だったりの
愛の歌を多めに歌唱しているものの、

軽々しく、「愛の歌」、
なんて言うことができない、

一筋縄ではいかない
物悲しさのつづらおりのような空間。

照明が1部から2部の後半に向けて
徐々に色を足されていくような感じで、

まさに戦争の絶望から新時代への希望へ、
というような印象なのだが、

2部の後半の山場、
そして意外なアンコール曲で

背景のバラの花が咲き乱れるように
さらに光量が足されていくのが見事で、

そしてそこに金の紙吹雪が降り始め、
場内の皆がわーっとなりスタンディング
オベーション、、という、、

言葉で言い表そうとすると
なんとも陳腐にしかならない、

まさに唯一無二の世界だった。
(M)

2014/1/14

初来日以来となる
イギリスのブラーの武道館公演を見る。

昔、渋谷にZESTという輸入盤店があった頃、

7インチのシングル盤で
「ゼアーズ・ノー・アザーウェイ」で
出会ってから、

NMEなんかも見つつ、
とにかくシングル、アルバムとかを
欠かさず購入していた。

初来日はクラブチッタで、
後ろのブロックからの鑑賞だったので、

なんか、初々しい印象と、
一番好きな
「ゼアーズ・ノー・アザーウェイ」が
聴けたことの印象くらいしか、
正直なかったりする。

20代から30代前半の頃は、
とにかくライブ前に
アルコールを身体に入れてから
ライブを観ていたのと、

観ている間中、
やたら興奮してばかりだったので、
多くのライブでその記憶が断片的にしかなく、
今となってはちょっぴり微妙な気持ちも。
(最近はほとんどのライブはシラフで見ている)

ソールドアウトの
武道館は、
年齢層的になんでもかんでも
高めなわけではなく、

程よい男女比も相まって、
良い感じの雰囲気で開演。

写真取りつつのデーモン、
ステージにパーカー羽織って
出てきたグレアム、
そして、やたら身体が立派になって、
どうしても、視線はそのお腹に
いってしまうアレックス、、涙。
そして毛髪がさびしくなったデイブ。

と、まぁ再結成のミドルエイジバンド感
あふれる登場だったものの、

演奏が始まれば、
良い意味で手堅く、
はじけるところははじけ、
パワー感出すところはパワー全開で、
まんべんなく代表曲の数々を放出、。

MCでも、
早くからサポートしていた
日本のファンに感謝を込めて言及、
場内をさらに良い雰囲気にしつつ、

「パークライフ」では、
あの「さらば青春の光」のジミーこと、
フィル・ダニエルズまで登場して
観客の一部は喜びつつも、

登場してマイクを握って
客をあおる男に、
あのジミーの面影は完璧なまでになく、
男の人生の残酷さを感じさせたり。

途中「テンダー」が演奏されると、

その頃
自分の住んでいたマンションとか
その頃の自分のこととか
思い出したりしつつ、

当たり前に、
音楽ってそんなもんだな、と
一人感傷的になったり。

本編最後の
「ディス・イズ・ア・ロウ」聴いて
また沁みたり、と。

個人的には
グレアムばかり見ていたライブだった。

デーモンもすごいんだろうけど、
やはり、グレアムがいたから、
ここまでのバンドになったのは間違いなく、

ジョンとポール、
ミックとキース、
ペイジとプラント、
タイラーとペリー(なんて言わないが)、
モリシーとマー、

なんていくつもの
凄いバンドの凄い2トップのことを
いろいろ思い出したり、とか。

全部のライブが終わって、
バンドのサイト見たら、
次のライブのスケはなく、

後日、
デーモンのソロアルバムが
リリースされると聴き、

再びブラーが見れる日々が来るのか
どうなのかちょっぴり気になった。
(M)

2014/1/10

川崎クラブチッタで、

アメリカンハードロックの
Y&Tの40周年ライブを
当日券購入で見る。

なかなかタイミング合わず、
今回ライブ初体験となるものの、

40周年ともなると、
オリジナルメンバーは
Vo&Gのデイブしかいないわけで、

とはいえ、彼が健在であれば、
それはY&Tなんだ、と言う無茶な論法も
成立するわけで、

まぁ、なんにせよ
40周年は凄いなーと。

平日の夜の川崎での
ライブというのもあり、
客入り約半分くらいで、
少々さびしさもありつつも、

年季の入った男性客を中心に、
仕事帰りの背広リーマンの姿もちらほら。

場内BGMもナイトレンジャーとかが流れて、
ハードロックが熱かったあの頃を
思い出しつつ、場内暗転で開演。

もう60歳くらいのデイブだが、
のっけから往時のまんまの
声とギターの音色でぐいぐい押し込んでくる。

昔の定番曲から最近の曲まで
まんべんなくの2時間。

昔の曲もほぼオリジナルのキーで
パワー感満載のシャウト、

バックメンバーも
きっちりとした演奏で
デイブをサポートしていて好感。

聴きたい曲はだいたい聴けて大満足。

「ミッドナイトイントーキョー」や
「フォーエバー」と言った
激アツ、激エモの泣きのギターが炸裂する、
個人的ハードロック名曲ランキング
べスト100入り間違いなしの曲は、

やはり、ギターソロとなると、
場内男子のパワーコーラスも加わり
大盛り上がりでこちらも鳥肌。

ライブ後、
オフィシャルサイトを見ると、
この後もベイエリアを中心に
ツアーのスケジュールが続いており、
ステージでの彼のMCや表情から見て取れる通り、
本当にライブが好きなんだなーと。
(M)

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